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Lamplight の使用感(レビュー)

2013年、株式会社ミューズから新しい水彩紙が発売された。名は Lamplight(ランプライト)、300g/㎡の国産水彩紙である。

 

試しにF2サイズのブロックを購入。F2サイズは使い回し易く今迄もヴィファール(旧コットマン)→ホワイトワトソンと安価でありつつそれなりの紙を使ってきて、ヴィファールは絵手紙用(葉書)を、ホワイトワトソンはちょっと気に入る絵が描けたものあって(そしてかなり安い)ロールで用意するようになり、Lamplight(ランプライト)(高級過ぎるので)三代目凡庸水彩紙のポジションに着いたのだった。

 

ちなみに仕事の際はもっぱらウォーターフォード(ナチュラル)300g/㎡を愛用しています。アルシュは(高級過ぎるので)数枚だけ使ってみたけど、独特過ぎて扱いきれず、相性も悪いのか半分は失敗してゴミ箱に消えました…。そうそう ラングトンも使っていたな…紙の目が生理的にキモくなって使うの止めた(苦笑

 

ウォーターフォードの下位互換としてワトソン紙はよいと思います。ホワイトワトソンはその白さがアクリルやPCソフトで描いた絵の彩度にどうしても劣る水彩絵具の発色を少なからず助けてくれるので、印刷物に使う絵を描く場合に良いかもしれないなと考えています。※下位互換の紙(あくまで個人的なポジショニングの話)…を見つけられるとどんどん描けるので練習がはかどる。

 

…話を戻し…

 

■Lamplight の使用感について…

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いきなり結論から言うと アルシュの下位互換と位置付けて申し分ない。まず表面の”にじみ止め”が強い。しっかり水に溶いた水彩絵具を筆にたっぷり含ませ撫でてもドライブラシの様な効果がでるくらい弾く為、私は彩色前に一度水を塗って使っています。表面強度は強めと表記されているが、マスキング液にはちょっと弱いと感じた(アルシュもマスキング液は苦手っぽい印象がある)。付けペンは問題なし、鉛筆や筆で描くと柔らかいベルベットっぽい感触(ブロックタイプだからかも?)。

 

感覚的な話で正確な性質は知らないけど…吸水力と保水性に優れた表層と、絵具をしっかり捕らえる下層で出来ている。他の水彩紙だととっくに修正の効かない時間が経過していてもウェット・イン・ウェット技法が使えます。にじみやグラデーションで描く際にゆとりがあり技法を駆使する技術がいらない(紙が仕事をしてくれます)。その代わり作品が乾燥するまで少し時間を要する(ドライヤー使えばいい)が、乾燥後の色抜けは少ない(塗り終わりの見た目との差が少ないの意)。

 

大きなロールも販売されてて値段もそこそこ、水彩紙全体から見て中堅、300g/㎡って所が尚善し。

★★★★☆星4つ

 

歴史ある海外製の高級水彩紙が席巻する市場へデジタル化時代に日本の企業が送り出した水彩紙は、主軸に使ってもいいなと感じる水彩絵具の性質を生かすとても良い紙でした。

 

※上記の絵はネットで拾った写真を元に描いています。使用画材[Lamplight<F2>,Gペン,PILOT証券用ink,クサカベ水彩絵具,Holbein色鉛筆]

 

 

■蛇足

近年のデジタル化で絵を描く行為の意味がかなり変わってきたなと感じでいます。突っ込んで言うと写真と絵の境が無くなった時代なんだなと、そう思うのです。携帯電話の普及率=カメラ所持率であり普及率ではカメラには及ばないけれど、それ故に画材がなくなる事もないのかなと…或るフィルムが製造中止になったニュース等を思い出しては考えたりするのでした。